ボディボードに必ず必要なのはボードとフィンですが、フィンの使い方によって波乗りの楽しさも変わってきます。
ただ単に足を動かすのでは、フィンをうまく使えているとはいえません。
フィンの正しい使い方を知って、足の動かし方を練習しましょう。
1.フィンの履き方
ボディボードのフィンは両足に装着しますが、フィンの種類によっては左右が決まっていたり、左右どちらを履いても同じものであったりするので、履く前に確認が必要です。
フィンは素足に履いてもいいですし、フィンソックスを履いてからフィンを履いてもいいでしょう。
フィンに付ける道具として、フィンデザースというものがあります。
これは、フィンが万が一脱げた場合足とつなげておくことでフィンが流されてしまうのを防ぐものです。
種類によって装着方法は異なりますが、基本はフィンと自分の足をくっつけるマジックテープのようなものが主流です。
案外フィンは、波にさらわれてしまうことが多いものです。
なので、フィンデザースは装着することをお勧めします。
フィンを履いてからフィンデザースを装着し、フィンの準備は完了です。
2.海の入り方
フィンを使って歩くとわかると思いますが、普通に歩くのが難しくフィンの先が引っかかってしまいます。
海では足にフィンをつけているので、前に進むと足が砂に引っかかることがあります。
さらに、波打ち際から沖へ向かう時も前に進むと波の力で押し返されてしまうことがあります。
フィンの正しい使い方は、まずフィンを浜で履き、海に向かう時は後ろ向きに進んでいくことです。
これでフィンが引っかからずに海に入ることができます。
フィンを履いて歩くのに慣れるまでは、後ろ向きに歩きながら海に入りましょう。
3.キックの方法
フィンの使い方がわかったら、次はキックの方法です。
キックはボディボードの上達には欠かせないものです。
海に歩きながら入り、海面が腰の辺りまで来たらボードに乗ってキックをはじめます。
キックはいわゆるバタ足ですが、むやみやたらにバタ足をしてもうまくフィンが使えず、効率の悪いキックとなってしまいます。
効率良いキックとは、無駄な力が入らずにスムーズに進めるキックです。
効率の良いキックをするためには、足の付け根から足の先までなめらかに動かすことが必要です。
イメージとしては、足の付け根からフィンの先までが鞭のようにしなるイメージです。
水泳のように膝を伸ばす必要はありません。
膝を軽く曲げて、足の付け根から腿、さらに脛から足の甲を順に下ろしていきます。
下ろし切った足はまた戻しますが、ここのコツとしては足の裏のフィンの部分でも水をかくことです。
ここでわかるように、足を下ろすとき、戻すとき、両方ともフィンで水をかくようにすると、より進みが良くなります。
さらに、両足で行うので効率良くキックを行えているといえます。
キックの大きさは、速く大きくすると進みがいいのですが、とても体力を消耗しますので、沖へ向かうときはマラソンランナーのようなストロークで、波に乗るときは短距離走を走るように速く動かすと良いでしょう。
当たり前ですが、キックは海水をかくものです。
ですので、キックは海面より下、海中で行うことが大切です。
海面から足が出てしまうと、その分の動きが無駄になってしまいます。
コツは、キックしてみると海面がボコボコ泡立つようなイメージです。
キックするたびにしぶきが起こっているキックは良いキックではありません。
なるべく海面から足が出ないように、足を鞭のようにしならせてするキックを目指してください。
4.なぜキックが大切なのか
サーフィンで波に乗るためにパドルをするように、ボディボードではキックをして波に乗ります。
ボディボードで波に乗るための基本ではありますが、上達するためには欠かせないもの、奥が深いものでもあります。
キックはとても地味なものかもしれませんが、しっかり練習して効率の良いキックを身につけましょう。