ボディボードにはたくさんのスキルとテクニックがありますが、ボディボードといえばスピン、エルロロの次に来るのがARSといえます。
日本ではARSができるボディボーダーは多くいないので、できるようになれば一目置かれる存在になれるかもしれません。
1.ARSとは
ARSはエアリアルローリングスピンの略です。
どんなテクニックかというと、文字の通りですが、エアリアルロールつまりエルロロをしてからスピンをするというものです。
ひとつのマニューバーに2つのテクニックが入っているので、もちろん難しいテクニックになります。
ARSはボディボードの特有のテクニックなので、ARSができるとサーファーからもアッと言わせるようなダイナミックなライディングができます。
2.ARSのやり方
まず、テイクオフからのターンからエルロロをやります。
単にエルロロをするのではなく、次にスピンをするのでより高くエルロロをする必要があります。
そのため、ただエルロロがやっとできるようなレベルであればまだまだARSの完成には遠いのです。
ARSを完成させるには、エルロロ自体がコントロールできるまで上達しないとなりません。
どんなエルロロをするのか、スピードをどれだけつけられるのかなど、ただリップにボードを当てて前に返るだけのエルロロではARSはできません。
そして、エルロロでボードが返ったらそのままボードに乗り込み、足を上げてヘッドムーブをすることでスピンができ、着水してボードが波の前に出られればARSの完成です。
このように、エルロロの高さとエルロロでボード波に当たってが返った時のボードコントロール、そして、空中でスピンに入るというテクニックと滞空時間が必要になります。
3.本物のARS
ARSはただ上達したらできるというテクニックではないことはお分かりいただけたでしょうか。
ある程度ボディボードができるスキルがあっても、簡単にはARSは完成しないのです。
日本でも完全に空中でスピンまで回りきったARSをできる人は多くありません。
それは、波の質にもよります。
エルロロをより高く、より滞空時間の長いエルロロをするには波の大きさ、パワーも必要なのです。
世界では、波のリップから大きく飛び出して完全に空中でスピンまで回りきるボディボーダーもいます。
これこそが本物のARSと言えるでしょう。
ARSは簡単ではないですが、上達したら是非ともチャレンしてみましょう。
完成までは時間がかかっても、形にすることはできるはずです。
そして、ボディボードの楽しさが一層増えることでしょう。