ボディボードでのワックスはスキーやスノーボードとは違い、滑りにくくするために使います。
ボディボードでのワックスの塗り方を間違ってしまうとライディングに支障がありますので、どこにどのワックスを使えばいいのかお伝えします。
1.使用するワックス
ボディボードで使用するワックスは、ボードのデッキ部分に滑り止めの目的で使います。
使うワックスは、サーフボードに使うものと同じです。
サーフボードに使うワックスは、ベースコートというものを使用しますが、ボディボードではベースコートは必要なく、トップコートと呼ばれるワックスをそのまま使います。
ワックスには種類があります。
ワックスの種類はボードによってではなく、海水温によって使うワックスが決まります。
水温は季節や場所によって変化しますので、その水温に適したものを使用することが大切です。
こちらはあくまでも目安のワックス使用例です。
COLD(冬用) 12~4月
COOL(春・秋用) 4~6月/10~12月
WARM(夏用) 6~7月/9~10月
TROPICAL(真夏用) 7~9月
ワックスは、水温が低いと柔らかめなもの、水温が高いと硬めなものになります。
ワックスには、メーカーによっても特徴がありますが、色々使ってみて好みのものを選ぶといいでしょう。
2.ワックスの塗り方
ボディボードのワックスの塗り方は、とても特徴的でライディングにも大きく関わってくるとても大切なことです。
ボディボードでのワックスの正しい塗り方は、手で握る部分のノーズ付近、肘が当たるレール付近にのみ塗ることです。
べったりとたくさん塗る必要はありません。
線を引くように斜めの線で塗り、その線をさらに逆から斜めに交差するように線を引くように塗ります。
よく海でボードのお腹が当たる部分にワックスを塗っているのを見かけますが、これはやってはいけないワックスの塗り方です。
ボディボードはお腹の部分を滑らせてボードに乗り込んだりしながらライディングするスポーツです。
なので、お腹の部分にワックスを塗ってしまうと、乗り込みができなかったりしてうまくライディングできなくなってしまいます。
ボディボードを始めたばかりの時は、ボディボードの不安定さになれずボードから体が滑り落ちてしまうことがあり、それを防ぐためにもお腹の部分にワックスを塗ってしまうことがあります。
しかし、それによって次の技への上達を妨げてしまうことにもなるのです。
3.ボディボードにワックスは必要ない?
ボディボードには、実は必ずしもワックスは必要ないともいえます。
それは、ボディボードは手で握ってコントロールするために滑りにくいからです。
サーフボードは足でコントロールするためグリップが不安定なためワックスは必要ではありますが、ボディボードは手でグリップできるのでワックスは必要ないこともあります。
しかし、ボードのデッキ部分はメーカーによっても違い、滑りやすいもの、グリップしにくいものもあります。
滑りやすく不安定なものであれば、グリップを補助するためにワックスを使った方が安定します。
プロのボディボーダーでもワックスを塗る人、塗らない人、人によって様々です。
もし迷ったら、上級者やプロに相談してワックスの使い方を教えてもらうのもいいかもしれません。