ボディボードは海という自然の中で行うスポーツなので、人間の力では太刀打ちできない自然の力が多く関わります。

自然の力によって毎年多くの方が海での事故にあっている現実がありますが、事故は未然に防ぐことができるので、しっかりと頭に入れて行動することが大切です。

1.波の力による事故

海には流れがあり、時間による潮の満ち引きによっても、風の方向や強さによっても海水の流れは大きく変わってきます。

海に入り始めた時には流れはなくても、ほんの数分で流れが発生することも少なくありません。

この流れによって、思わぬところまで流されてしまう可能性があります。

海の流れは、波の大きさに関わらず発生します。

流れに逆らって進むことが困難であれば、海から上がるようにしましょう。

そして、大切なのは、誰もいない海に一人では入らないことです。

誰もいなければ、流されても助けてはくれません。

これは、初心者であっても、上級者であってもとても重要なことです。

2.自信がなければ海に入らない勇気を持つ

ボディボードが上達するにつれて、大きい波にもチャレンジしたいという気持ちが出てきます。

しかし、危険な海に入るのとチャレンジするということは全く意味が違います。

少しでも怖いという気持ちがあれば、体が拒否反応を示して本来持っている力を発揮できません。

恐怖心は事故に繋がりやすいのです。




少しでも自信がないような波の状況なら、ボディボードをしないという勇気を持つことも大切なことです。

波は小さくても力があります。

どんなに泳ぎが得意でも、波の力にはかないません。

自分の力を過信してはいけないのです。

3.事故を防ぐためにできること

ボディボードでの事故を防ぐためには、道具が安全な状態かをチェックすることも大切です。

フィンは脱げやすくないですか。

リーシュコードは亀裂、マジックテープや接続の紐は劣化していませんか。

プラグ、カップは抜けかかっていませんか。

この中の1つでもNOなら、海に入ってはいけません。

この状態で海に入ることは、事故につながる可能性があります。

必ず、海に入る前に道具が安全かどうかチェックするようにします。

そして、海の状況をしっかり見て、先輩サーファーやポイントの近くのショップに海の情報を聞いて、海に入るかどうか判断します。

もし、事故を発見した場合は、1人で対処するのではなく、周りのサーファーに協力を求めたり、消防、海上保安庁へ連絡するなどの行動をとります。

ボディボードが上達するということは、技の上達だけではなく、海や波に対する判断力をつけることも必要なことです。

ボディボードは自然が相手であり、自然の中で楽しませてもらっているスポーツなので、自然の恐ろしさを理解し、自然に敬意を払い、感謝の気持ちを忘れずにいることが大切なのです。